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オーラカプリショーザ物語

~The Story of Hora Caprichosa~


「HORA CAPRICHOSA(オーラ・カプリショーザ)」

 ⇒架空のカフェ・レストランの名前。気まぐれ時間。。

 

人物紹介:
★自由気ままな気まぐれ店主・尾花さん(7弦ギター)
★しっかりもののギャルソン・西村さん(パンデイロ)
★美しい隣の花屋さん・キャディさん(カヴァッコ)
★カフェを訪れたお客・エリコさん(バイオリン)


この4人の登場人物による、カフェ・レストラン

「HORA CAPRICHOSA」でのお話です。

(※注:作り話です)
 


 ある日の午後、私(エリコさん)は街中をぷらぷら歩いていました。

 

綺麗なお花がたち並ぶお花屋さんの隅っこに、私の大好きな家庭菜園の苗が。

何があるのか見ていると、お店の中からなんとも美しいお花屋のお姉さん

(キャディさん)が、気さくに話しかけてきてくれました。

今が旬の野菜の苗と、可愛いワンコのピックを紹介してくれました。


  花屋の隣にはカフェらしきお店があり、

玄関をキッチリ掃除しているギャルソンの姿(西村さん)がありました。

小奇麗な入口を見て、中でお茶でも飲んでいこうかな、と思いお店に入ると、

そこは・・・「気まぐれ時間」という名前のカフェ・レストラン。

 

席に着くと、気ままそうな店主(尾花さん)がお店のキッチンから顔をだして、
「何にする?何でも好きなものいいなさい」という。

特にメニューはなく、でもだいたいのものはあるらしい。
カフェラテとモンブランを頼むと、店主は「俺は甘いものは食べないんだよなー」と言う。
どうやらケーキはおいてないってことらしい。


ギャルソンが、「ちょっとまってて」、と言って外に出て行った。

1分たたないうちにケーキを持って帰ってきた。
どうやら庭先にケーキ屋があるらしい。隣の花屋のロゴが貼ってあるような…。
中身はケーキのようだがモンブランではない。でもそこそこウマい。

 

 

このお店のBGMはサンバ・ボサノバ。
その流れてくる音楽に合わせて、近いところから生ギターの音がきこえてくる。

店主がキッチンで隠れて弾いてる様子。
店主のご機嫌な演奏に、レジでお会計接客中のギャルソンは陽気に歌いだす。

作業の手は緩めず歌いながらの接客。
意外と美声な歌声にお客さんも思わず笑顔。


しばらくすると、隣の花屋のお姉さんが来た。

「モンブランは無理ですね」と言っている。彼女がケーキを用意してくれたらしい。
彼女の声をきいて、店主が顔をだす。

「キャディちゃん、来たの?まあ飲みなさい」
店主、ギターだけでなく、どうやら隠れて飲んでもいたらしい。

「あ、いいなー」ギャルソンも反応。

「じゃみんなで飲もう。座って座って」と、店主は私の座っている大きなテーブル席に来て

皆を一緒に座らせて飲み始めた。


「あなたも好きなの飲みなさい」というので、私もお酒を飲み始めた。

BGMを消して、店主のギターの伴奏でギャルソンはサンバらしい曲を歌い始めた。

花屋のキャディさんはお店の端っこに飾ってあったウクレレのような楽器を出してきた。

何やら弾けるらしい。
「じゃあ私も」といって、ギャルソンがタンバリンを出してきた。

やたら上手いタンバリンの叩き語りだ。
「いいですなー」と店主。
店主のギターはよく見ると、弦は7本あった。

あれ?ギターって弦7本なんだっけ。。と思った。
3人の息のあった演奏を、真近で楽しむ私。
美味しいお酒もすすみ、ごキゲンな音楽が流れる。

自由気まま、素敵な時間。


店主が私に話しかける。
「ねえそれバイオリンじゃない?あなたも参加しなさい」
おっしゃる通り。レッスン帰りの私のバイオリン。
「ブラジル音楽にバイオリンってあんまりいないですよねえ」と、花屋。
「そうだねえ、でも、いるよ」とギャルソン。
「サンバはあまり知りませんけど、ショーロの曲なら少しわかります」と私。
「お、いいねー。じゃーショーロやろう」と、店主。
「何やりますか」と花屋。
「…じゃあ、 ジノ  ピンタンド ォ  セッチ」と私。
「…ん?コルダス抜けてない? Gino Pintando o Sete Cordasでしょ?」とギャルソン。
「え?そうなんですか?すみませんよく知らなくて…」と私。
7弦ギター(Sete Cordas)を、つまびく(Pintando)、ジーノ(Gino)。

みたいな感じのタイトルなんだそうです。まあいっか。
「よし、じゃあ、やってみましょう!」

 


そして、HORA CAPRICHOSA・気まぐれ時間のライブが始まったわけです。
 

© 2015 by Hora Caprichosa

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